5軸マシニングセンタは軸の構造によって種類が異なるので、用途に応じて選ぶことが大切です。本ページでは、5軸マシニングセンタの構造別3種について解説します。
5軸マシニングセンタは、回転傾斜軸を追加する場所によって3つの構造に分けることができます。それぞれの特徴やおすすめ用途について解説します。

一般的な同時5軸加工機のタイプで、直線軸X・Y・Zをヘッド側で制御し、回転、傾斜の2軸をテーブル側で制御するものです。テーブルを傾斜回転させることで、一定の方向を向いた工具を固定面以外の全面に向けることができます。
テーブルが横移動しないので設備サイズが比較的小さく、主軸に回転軸がないので座標が直感的にわかりやすい特長もあります。回転、傾斜の2軸が大きく動き、3軸加工の制御技術をそのまま生かせるので初めて5軸マシニングセンタを導入する場合に適しています。
加工物を設置するテーブルを傾斜させなければいけないので、大型や重量物の加工には向いていませんが、小型~中型の部品加工に適しています。

直線軸X・Y軸がヘッド側とテーブル側で分離していて、テーブルに回転軸、ヘッドにZ軸・傾斜軸を追加しています。ヘッドを傾斜させることで斜め穴、横穴なども加工できますし、テーブルを回転させれば加工物の全側面を連続加工できます。テーブルが傾斜しないので重量物を安定して加工でき、横型が基本となっているので切削くずの排出に強くなっています。
円筒をベースとした形状加工に向いていて、旋削機能がついているのも多くなっています。加工機のサイズは中~大型のものが多く、パワーが必要となる難しい切削加工や重切削加工に向いています。
5軸マシニングセンタメーカーの中でも加工する部品によって適切なメーカーがかわることから、当サイトでは「産業機械の部品」「航空機部品」「自動車部品」の加工する部品別におすすめの5軸マシニングセンタメーカーを紹介しています。メーカー選びの参考にしてください。

直線軸Xをテーブル側、そのほかのY・Z軸・回転・傾斜の4軸をヘッド側で制御しています。加工物は完全に固定していますがヘッドが水平面内で360度全方向に向けられるようになっていて、加工物を動かすことがないので2,000㎜以上の大型ワーク、重量物の加工にも適しています。
縦型が基本となっていて、加工機のサイズも大型のものが多くなっています。テーブルが傾斜・回転しないので重量物も安定して加工できるので、加工物が大きく5軸加工が必要なものは回転傾斜ヘッド型が適しています。
5軸マシニングセンタ構造は軸の構成方法によって3種類に分けることができます。小型~中型の量産部品に適したもの、中型~大型の部品に適したもの、さらに大きく重量のある加工物に適したものがあるので、希望する用途に対応できるものを選ばなければいけません。
構造によって加工機そのもののサイズも違います。加工内容、加工物の重量、制御のしやすさなど、あらゆる面から自分の希望する用途に合うものを選ぶようにしましょう。
当メディアでは、5軸マシニングセンタの構造による違いやメリット・デメリットなど、5軸マシニングセンタを導入する上で知っておきたい基礎知識をまとめて紹介しています。5軸マシニングセンタをはじめて導入する方はご参考にしてください。


