生産性向上のために5軸加工への転換を余儀なくされている現場では、「導入してほしい」という声が上がりやすい一方で、導入判断に踏み切れない不安も残りがちです。 「操作難易度が高く使いこなすのが難しい」「ベテランのオペレーターへの負担が大きいのでは」「高額なので投資価値があるか判断が難しい」といった懸念は、検討の初期段階ほど大きくなります。
そんな方におすすめなのが、ニデックオーケーケー社の5軸マシニングセンタです。 3軸に慣れたオペレーターでも扱いやすいよう、段取り・計測・プログラム作成を支援する機能や、導入後のサポートメニューが用意されています。 この記事では、まず導入事例(お客様の声)を確認したうえで、使いやすさの理由となる機能、支援体制、代表的な製品ラインナップをまとめて解説します。
ニデックオーケーケー株式会社は、工作機械(マシニングセンタ等)を扱うメーカーです。 公表資料では、2022年2月1日にOKK株式会社による第三者割当増資の引き受け(払込)が完了し日本電産株式会社(現:ニデック株式会社)のグループ企業となったこと、2022年7月1日より社名をニデックオーケーケー株式会社へ変更済であること、また2023年3月1日を効力発生日として株式交換を行い完全子会社とする旨が公告されていることが確認できます。 グループとしての事業基盤とあわせて、製品・技術情報、トレーニング、サポート窓口などの案内が公式サイトに整理されているため、検討段階で参照すべき一次情報にアクセスできます。
ここでは、ニデックオーケーケーの5軸制御マシニングセンタを導入した企業の声を紹介します。 まずは「実際に使った評価」を押さえてから、後段で「なぜ使いやすいのか(機能・支援)」を確認できる流れにしています。
生産の効率化・無人化に繋げていきたいという思いから導入しました。 実際に使ってみると、主軸の剛性が高く よく削れます。精度の面でも良好で、直角度など、ワークに求められる加工精度も出しやすいと評価しています。 操作面の手軽さも感じており、タッチセンサでのワーク計測・芯出しをガイダンスしてくれる「T0ソフト」や、テーブルの旋回軸・傾斜軸の旋回中心測定を自動で行う「A5 system」をよく使用しています。
以前は立型マシニングセンタで何度も段取り替えをして何工程もかけて加工していたワークも、工程を集約していこうとする流れが、オペレータたちのあいだで強くなりました。 当社では、多方向から非常に多くの加工を必要とするワークもよく扱います。従来の立型マシニングセンタだけで対応していた頃、そのようなワーク加工の見積をする時点では、工程数があまりに多く、正確な見積が難しいものでした。 5軸機導入によって、正確に見積が出せるようになったとも感じています。
5軸加工の導入では、3軸機の運用に慣れているほど、段取り(芯出し・計測)や回転軸を含む精度管理、プログラム作成の負担が論点になりやすいです。 ニデックオーケーケーでは、段取り・計測や精度管理、プログラム作成を支援する機能が案内されています。ここでは代表例として、段取り・精度・プログラム作成の観点から3つ紹介します。
ハンドル操作でセンサを計測位置へ移動し、ワークにタッチした後は機械が自動的に計測を行う仕組みです。 測定結果は、設定したいワーク座標系や工具補正番号へワンタッチ操作で設定できると案内されています。 ワーク芯出しや工具長計測の作業を、案内画面に沿って進められる点が特徴です。
立形マシニングセンタのテーブル5軸機について、タッチセンサを使った幾何誤差の計測と補正が、簡単に(自動的に)行える機能として紹介されています。 基準球と主軸装着型タッチセンサを用いて回転軸の中心座標や幾何誤差を求め、補正パラメータとして設定することで高精度な5軸加工につなげる考え方です。
NCプログラム作成を支援するツールとして、プログラム編集画面で加工用・計測用のマクロプログラムの案内画面が表示されると案内されています。 ガイド図や入力データの説明を参照しながら入力でき、簡易CAD機能(対応条件あり)でCADデータを活用した輪郭加工や交点計算にも対応することで、プログラム作成効率の向上を狙える構成です。
機能面を確認したあとは、導入後の立ち上げで困りやすい「教育」「相談窓口」「保全」のイメージを先に持っておくと、社内検討や見積依頼が進めやすくなります。まずは公式LPで導入事例や全体像を押さえ、必要に応じて公式発信(Instagram)も確認しておくと安心です。
機能面を確認しても、導入後の立ち上げ(教育・トラブル時の相談・保全体制)をどう組むかは別の論点として残ります。 ニデックオーケーケーでは、窓口・スクール・保守といった支援メニューが用意されており、検討時に「導入後の運用設計(誰が学び、誰が相談し、どう保全するか)」を具体化する材料になります。
コールセンターはフリーコールで24時間受付として案内されており、ニデックマシンツールおよびニデックオーケーケー製品に関するサポート窓口として掲載されています。 また、メールでの問い合わせ導線も用意されているため、状況に応じて連絡手段を選べます。
ニデックオーケーケーのスクールとして、複数日程(2~4日間)で学べる旨が案内されています。 導入時の教育を外部研修として組み込みたい場合に、社内の育成計画の選択肢になります。
メンテナンスサポート契約は「予防保全」のサポートサービスとして紹介されており、保守点検の結果を整理し、重要度の高い推奨工事を提案する流れが案内されています。 契約期間中は部品代が10%OFFになること、点検工事の実施月を1ヶ月目として12ヶ月間の契約が基本で、トータルプラン/セレクトプラン/スタンダードプランの3つから選べる旨が記載されています。
ここでは、導入検討時に比較検討しやすいよう、代表的な3機種をピックアップして紹介します。 省力化製品番号(PD-から始まる番号)は、社内検討・見積依頼・資料整理の目印として併記しています。 実際の対象可否や制度運用は更新される可能性があるため、申請・導入のタイミングでは最新の公式情報に基づいて確認してください。

省力化製品番号:PD-00000330
工程集約によるリードタイム短縮や段取り替えによる精度劣化・作業者負担の低減を狙う、5軸専用機として紹介されています。 加工対象や段取りの考え方が3軸と異なる5軸において、工程集約の効果をイメージしやすい機種です。
| 各軸移動量(X/Y/Z) | 600/430/460mm |
|---|---|
| 各軸移動量(A/C) | -120 to 30/360度 |
| パレット寸法 | φ350mm |
| テーブル最大積載重量 | 200kg |
| 早送り速度 | XY:50m/min、Z:36m/min |
| 主軸回転速度 | 12000min-1(OP:20000min-1) |
| 主軸テーパ | No.40 |
| 工具本数 | 20(OP:30,40,60,80) |

省力化製品番号:PD-00001403
高速加工性、省フロアスペース性、作業性を実現した小型5軸加工機として紹介されています。 送り軸速度や環境熱変位耐性の向上など、従来機からの構造刷新に触れられており、更新導入の検討材料にもなります。
| 各軸移動量(X/Y/Z) | 850/610/510mm |
|---|---|
| 各軸移動量(B/C) | -110 to 110/360度 |
| パレット寸法 | φ650(2面幅520mm) |
| テーブル最大積載重量 | 350kg(等分布荷重) |
| 早送り速度 | X・Y・Z:63m/min、B:50m/min、C:100m/min |
| 主軸回転速度 | 100~15,000min-1 |
| 主軸テーパ | 7/24テーパ No.40(二面拘束タイプ) |
| 工具本数 | 40 |

省力化製品番号:PD-00001849
VB-X650と同様に、小型5軸加工機の系譜として紹介されている機種です。 設置スペースや段取り動線、加工対象のサイズ感に合わせて、VB-X650と比較しながら検討しやすいポジションになります。
| 各軸移動量(X/Y/Z) | 500/480/460mm |
|---|---|
| 各軸移動量(B/C) | -30 to 120/360度 |
| パレット寸法 | φ350 |
| テーブル最大積載重量 | 200kg(等分布荷重) |
| 早送り速度 | X・Y・Z:63m/min、B:60m/min、C:100m/min |
| 主軸回転速度 | 100~12,000min-1 |
| 主軸テーパ | 7/24テーパ No.40(二面拘束タイプ) |
| 工具本数 | 40 |
5軸加工の導入検討では、機械の性能だけでなく、段取りや精度管理のハードルをどう下げるか、導入後の教育や保全をどう設計するかが判断の分かれ目になります。 ニデックオーケーケーの5軸マシニングセンタは、段取り・計測・プログラム作成を支援する機能に加えて、相談窓口・スクール・保守といった支援メニューが用意されているため、検討段階で「導入後の運用設計」まで含めて比較しやすくなります。 まずは公式LPで導入事例の文脈を押さえたうえで、自社の加工対象・段取りフロー・教育計画に合うかを確認してみてください。